エミー賞の総ナメが期待されている話題の時代劇『SHOGUN将軍』の魅力

Culture

今回は時代劇のお話しであるが、オヤジは時代劇が好きではない。
“大河ドラマ“はもちろん『水戸黄門』や『遠山の金さん』、『銭形平次』、『木枯し紋次郎』『座頭市』・・・どれひとつ好んで観たことがない。

そもそもチョンマゲとかフンドシとかカッコ悪いし何か恥ずかしい、というか何故だか時代劇自体にアレルギーを持っていると言っても過言ではなかった。

ところが、この歳になって、こうした概念を完全にぶち壊される作品に出会ってしまった。

それがディズニープラスから配信しているドラマ『SHOGUN将軍』である。
1話目からドハマりして翌週まで待ち遠し過ぎて毎回多数のレビュー動画まで貪ってしまう有様だった。

確かに年齢を重ねることで、これまで感じたことのない季節の木花の美しさにハッとさせられたり、子供の頃は苦手だった食べ物がしみじみ美味しく感じたりすることは少なくないが、明らかにそれとは違う熱量が自分自身に生まれていたことがとても衝撃であり新鮮でもあった。

そもそもこのドラマは70年代に英国の作家によって書かれた小説が原作で、過去にもドラマ化されており、当時から小説もドラマも大ヒットした作品らしい。
ドラマそのもののレビューは、歴史に造詣も知識も深い方々にお任せするが今回の『SHOGUN将軍』の圧倒的で強烈な魅力の一端についてオヤジ目線で触れてみたい。

何がすごいか?先ずオヤジが釘付けになったのは、衣装の素晴らしさである!登場人物全ての一人一人の衣装の色彩や柄や素材、そして細部に渡るデザインには人目で圧倒された。
明らかに1600年の日本人の着物としての本物感を保ちながら、どこか未来感やマーベル感さえ感じられる衣装だけでも一見の価値は十二分にあると断言できる。

それに加えて役者のこれまで聞いたことのなかった台詞回しと所作の品格、さらにはカナダに造られたとは思えない圧倒的なセットのリアリティーと映像の美しさ。
こうした要素が丁寧に紡ぎ合わされた結果 当然、行ったこともない、歴史にすら興味のなかった”その時代”への没入感・臨場感がものすごいのである。

もちろん登場人物のキャラクター造形やストーリーについても語り出したら止まらないが・・・
とにもかくにも時代劇 “恥ずかしい“どころか“昔の日本めっちゃカッコいい!”アレルギーなどどこへやら?オープニングからあっという間に“その時代”に引き込まれた。

それもそのはず衣装を担当したフランス出身のコスチュームデザイナー“カルロス・ロサリオ” は元々『ヴィヴィアンウエストウッド』や『ディールオム』のアシスタントだった経歴を持ち、さらに衣装アドバイザーは黒澤明監督の娘“黒澤和子”だというのだから頷ける。
というか、本物のクリエイティブの力はディスプレイを通して世界にちゃんと伝わるのだと改めて心が動かされた。

そして衣装を含めこのドラマの魅力の全ての根底にあったのが、主演でありプロデューサーを務めた“真田広之”だったことを知り、さらに夢中になった。
お察しの通り、世界で活躍する日本人はオヤジにとって大好物のヒーローであり憧れなのだから。

同世代である“真田広之”は後にサニー千葉としてハリウッドに進出するアクションスター千葉真一(新田真剣佑の父)の愛弟子として10代からアクション映画の主演を務め、一時はアイドル的な人気があった。

当時の真田広之はもうオヤジも惚れ惚れする顔立ちで激しいアクションもこなすという正にヒーローだったがあれから40数年が経ち、2024年63歳の真田広之こそが、”真のイケオジ”だとオヤジは強く思うのである。

そんなオヤジのイケオジ論を展開してみたかったが『SHOGUN将軍』だけでも全く語り尽くせず残念ながら今回はここまで。
次回はオヤジの勝手気ままなイケオジ論を語ってみたい・・・

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